無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

30
バイト1を終え、アイジーに戻り、夜、一本だけ……と缶チューハイを飲みながら作業をしていて、その一本を飲み終えるころにはすっかりいい気分になっていた がぜん酒が飲みたくなる
8時で帰ると言っていた同居人に「非常に言いづらいのですが、ちょっとお酒を飲んで帰ろうかと思います」と言うと、「飲むと決めているのね」と言われる そう なのかもしれない そうなのかもしれなかった 一本飲んだ時点で「飲む」と決めているのかもしれなかった なんせ明日は仕事がないので
そこからはカウンターに座って、案の定、飲んだ イエガーは砂糖のように甘い
調子良く、たいへんに酒を飲んでしまい、いつの間にか2階のソファで寝落ち
気づいた時には4時前だった
一階からはまだ声が聞こえてくる
覗いてみると、村島さん含む三人が酔っ払いのトーンでしゃべっている
そのうち一人がタクシーで帰り、一人は二階ソファで眠り、村島さんはカウンターに座りうなだれている
帰る前、「反省しているんですか?」そう聞くと、村島さんは苦々しく「そうや」と答えた

自転車を漕いで家に帰ると、化粧も落とさず、パジャマにだけ着替えて同居人が眠っているベッドに潜り込んだ
朝6時ごろふと目を覚ましたらしい同居人、同じタイミングで目を覚ましたわたしに、「いる!」と驚いていた
「ずいぶん前からいるのよ」
「ずいぶん前から……?」ふしぎそうな顔をして同居人はまた眠った
ずいぶん前からはちょっと盛ったな