無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

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ルサンチカ「GOOD WAR」稽古
曇っているなーとは思っていたが、まさかこんなに降るとは 府立文芸についた頃にはすっかり雨だった
朗くん、「降ると思わんかったー」 わたしも! でもぎりぎりで折り畳み傘を持ってきてよかった 土足で家にあがった甲斐があった

今日はめずらしく出演者四人が揃う稽古
朗くんと伊奈さんが少しずつ濡れている
「みなさん体調はいかがですか?」一番しんどそうな朗くんが言う

グッドラックで思い出す 太宰治の斜陽、「どうか、あなたも、あなたの闘いをたたかい続けて下さいまし」 これはグッドラックだな
この一文がわたしはめちゃくちゃ好きだ

テキスト、戦いにおける傷はあるが痛みはまだないように感じる
舞台やライブに人を送るときの気持ちは、戦場に人を送る気持ちと似ているのかもしれないと思った
また、血に足ついていない人間はりっぱな戦士にはなれないのではないか、と考えた

それにしても、伊奈さんはすごい 役者でもないのに、せりふをちゃんと覚えている 覚えるのも早い 努力のあとが見える
わたしはいきなり「出演してくれ」って言われて、オッケーってなって、せりふを覚えて舞台に立つなんてできない
やはり日頃から(ジャンルは違えど)舞台に立っているからこその度胸なのだろうか

稽古中、外からピアノの音が聞こえていた
寒いのに、長いこと、ずーっと弾いている よく間違うところを見るに、練習をしているのかな