無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

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ルサンチカ『GOOD WAR』小屋入り初日
撮影のため、三脚を生で持って歩く
ちかごろ忘れていた感覚なのだが、カメラや関連道具を持っているとひとりでないと思えて心強い 自分のここにいる意味を感じる

劇場につくと東京から制作チームがやってきていて、スタッフさんや朗くんがすでに動いている
朗くんは少々ハイになっているように見えた

通常の舞台の上に、客席が組まれている
ああいいな、ここに座って観るのか まだ違和感がある

外の写真を撮ろうと劇場から出たら、大きなキャリーケースを引いて両手に荷物をたくさん持った女性とすれちがった
もしかして、とは思ったが、それが美術の辻さんだった
到着するなりキャリーを開いて美術を組み立ててゆく
打ち合わせを重ねながら、てんてんと美術を設置してゆく

12時半ごろ、Studio IZからレンタルしたドラムセットが到着 搬入、セッティング
そこから伊奈さんは長い調整に入る
ドラムセットは金色のラメ入りで、それが劇場とマッチしていてすばらしい

徐々に出演者の皆さんも揃ってきた
諸江さんはミスドの袋を持っていた お昼ご飯はミスド かわいい

返し稽古、ぼちぼち行う
朗くんはもう大満足のご様子 しきりに「めっちゃいい」「めっちゃいい」と言っている

照明確認がてら少しずつ流していく やはり実地でやってみると印象が違う
ひろーくなったな ひろーく 跡地、というかんじがする

やっぱり小屋入りって、独特の緊張感があっていい 舞台してるってかんじがします
ここにいられてうれしいな

朗くん、突然「おれなんかもう死ぬんちゃうかと思って。諸江さん、おれが死んだらぜったい公演中止にするって言いそうやから先に言っておきます、中止にしないでくださいね!」と言い出した なんで死ぬんちゃうかと思ったのかは忘れた
諸江さんはしれっとした顔で「そりゃ中止にするよ」と言っている
「おれが死んでもみなさんにギャラは支払われるようにしておくので安心してください」とも言っていたな 親切

明日はゲネ(と聞いていた気がするのだが) 撮影本番 緊張感高まる