無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

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昼から夜までルサンチカ「GOOD WAR」稽古
新しいテキストをやってみる
終わった瞬間、間髪入れずに「おもしろいですね。皆さんどうでしたか?」と朗くん
「先にそれ言われちゃったらなにも言えない」と諸江さん 確かに

綾子さんによると、諸江さんはめっちゃいいにおいがするらしい
お風呂上がりのいいにおい、ワックスもいいにおい、持ち歩いているアルコールもちょっといいにおい、とのこと
「あと6ページな気がする」と朗くん 根拠なき自信
エンタの神様的動きを振り付ける 悪い夢みたいな説明をしている
それにより、今日の諸江さんは犬になったり猫になったり忙しい

役者はアバターなんだなとときどき思う 全員が演出家の操り人形 これは代理戦争か? とたまに思うが、役者はきっとそうは思っていない そう思っていたら演劇は成立しない
でもわたしはここが、と言うか、演劇の「こういうところ」が信じられないので演劇はできないなと思っている 大学で四年間専門に学んで、学んだ結果が永遠のあこがれになってしまった

諸江さんは何を今も思っているのだろうか
それを踏んで上がる綾子さん
諸江さんは踏まれる人 踏まれる人が最後にどうなるか ぜひ報われて欲しい

朗くんが、綾子さんと伊奈さんは傍観者だと言っていた
諸江さんは踏まれる人 残さんは幽霊
ここには戦っている人も勝者もいないな