無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

悪夢だった 軽音部の合宿に行くのにギターを忘れる夢だった 合宿なのに海外なのだ 初めて一人で飛行機に乗るわたしは不安でテンパっていて、周りに当たり散らかしながらあれこれと確認していた これで大丈夫、そう思って乗った電車が違う電車のようで、出発寸前すんでのところで電車を降り、ダッシュで正しい電車に乗り直す ホッと息をついたのも束の間、あ、前の電車にギターを忘れてきた、と気づいた そのとき同時に空港のチェックインの時間を考慮していなかったことにも気づき脱力、もうこれは間に合わない、という夢だった
インターホンの音で強制的に夢を切断され、惜しいような、ほっとしたような

昼はドンクのクロワッサンと昨日作ったプリンを食べた

スピッツとバレーボウイズを聴きながら作業 渚をドライブを聴くと去年KINEMASの撮影で同行させてもらった篠島フェスを思い出す
KINEMASはCALM STAGEのトリだったので、それまでの時間は比較的自由に過ごしていた お昼をいただいたり会場の様子をすこし見たりして、そのうちなんとなくその場にいた5人くらいで海を観に行こうという話に 雨のにおいがしていた
会場を離れて歩きだす そのときバレーボウイズのリハの音が聴こえだした
ボランさんは足を止めて「やっぱ聴いてきます」と踵を返した あそう、という感じでみんな気にも留めない 海へ向かう
KINEMASのこういう各々が勝手に好きなことをやっていて、それが被ったときはぜひ一緒にたのしみましょうというスタンスがすごく楽でいい 寝ている人もいれば飲んでいる人もいる 
ほんとうは、わたしもあのとき一瞬迷ったんだ うわ次バレーボウイズだったかとどきっとした どっちを選ぶ? でもわたしは海へ行くほうを選んだ もう少しこの時間を味わいたいと思った みんなと海へ行く これがきっと近い未来に思い出になる気がしていた 浜には誰もいなくて風が強く吹いていた そのうち小雨が降ってきて、慌てて会場へ戻る
KINEMASの出番前もまだ天気はあやしかったが、みやしーさんが「テント、外しちゃいましょう」と言う スタッフさんたちがヨシと気合を入れてテントを外してくれる 空は曇っていたけれど雨は降らなかった みやしーさんは滑って転んでいたが

夜、シャワーを浴びて缶チューハイを飲みながら知り合いの配信を見ていたのだが、不意に、知り合いの店のお代を前回払わずに帰ってきたことを思い出してろくに化粧もせずに家を出た
店につきその旨を伝えると「前も言ったけど、お代もらったで」と言われた 前も言ったのか 覚えていない 4杯だけ飲んで帰った 雨がひどく降っていた 足元はぐちゃぐちゃ あのパンプス洗わなきゃな そう思いながら眠った