無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

24時からの撮影のため、歩いてSTUDIO C3に向かった 空を見上げると大きな月の輪が出ていた こんなに大きいのを見るのは初めてで、歩きながら何度も上を見た なにこれ、すごい、えーっ何回も見ちゃう、こんなの初めて見た、えっすごい大きい 騒ぎながら歩を進める 事故が起こるのってこういうときなんだろうなと思った

ふだんライブ写真や記録写真を撮っていることが多いし自分自身バシッとライティングやポーズを決めてゴリゴリレタッチして、みたいな写真よりスナップが好きなので、静物を撮ることやスタジオ撮影の経験があまりにないと感じる 反省も多い撮影だった でも楽しかったな 27時ごろ終了、帰宅

 

朝、インターホンの音で目を覚ました 郵便が届く 差出人を見て見ると、年末にライブの撮影をしたバンドの方だった 包みをていねいに開いてゆく プレゼントの包装を剥がすときが最も送ってくれた人のことを思う瞬間だと思った 中身はきちんとした箱に入った二種類のかわいいハチミツだった

わたしが小説を書いていることに興味を持ってくれて、先日新刊を送ったのだった お伺いしてみると、そのお礼とのこと こんなご時世で、次に会えるのもまだ先になりそうだから、と 

不意の贈り物というのはなんとうれしいものか 朝からとてもハッピーな気分になれた 春の気分だった 人に何かをプレゼントするというのはいいのかもしれない、と改めて思った わたしもそういう人になりたい