無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

お酒をやめられないのは、お酒にまつわる楽しかった記憶があるからだと思った
思い返してみると、楽しかったなあってのは女の子たちと飲んだお酒の記憶ばかりだ
真夜中の祇園の雑居ビル 誰かの誕生日、ホールケーキを用意して不揃いなフォークであちこちからつつきながら食べた バックでカラオケが流れていた 雨上がりの濡れた木屋町 朝になってカラスがごみを啄ばんでいるのを見ながらなお飲み続けた 
今はもう、そんなことはないのにお酒をやめられないでいる べつにやめる必要もないんだけど でも飲む必要もないんだなと気付く
ハイになってワーワー騒ぐような飲みかたはもうできないな 年齢かな 体力かな 気分かな 二日酔いになりたくないだけかも それもまあ、年齢だし体力だし気分だな
いつまでも、朝まで飲んで一日二日酔いで吐いたっていいはずなんだけど もう違うって思ってる時点で違うんだろう いつもそう思う 自分がもう違うって思っちゃったら、そうにしかならない
みんなどうしているだろう どんなふうに過ごしてる? 会いたいけど、会っても何も話すことはない 酒を飲まなきゃ一緒にいる理由もない そんな関係 きっともう会わない あわない