無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

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バイト1 終わって京都芸術センターで8月の舞台のための撮影
雨ふらなくてよかった FPまでの道すがら、コンビニで新商品の缶チューハイを買った
そのあとFPで映像の撮影と、すこし、暗闇であそんだ ろうそく一つ分の光は思いの外つよい
この暗さ、いやこの明るさ、大学一回生のころ付き合っていた恋人のことを思い出した
いつも部屋がこんなふうに薄暗くて、ひとつ上の先輩で、環境デザイン学科で、あごに髭を生やしていて、わたしによく料理を作ってくれたな
100円で10分シャワーが使える安い賃貸の狭い部屋の隅っこ、湿気たふとんでねむった 猫が好きな人だった

家に帰り、部屋のきたなさにげんなりし、「部屋、かたづけたくない」とつぶやいていると、同居人、「かたづけんくていい! かたづけたくなったらかたづけたくなった人がかたづける」と言う たしかに
驚くことに、この汚い部屋、9割5分よりもう少し多めの割合でわたしの荷物なのだった かたづけるべき