無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

20
ラジオを聴きながらねむった なんてぜいたくな夜
朝焼けが綺麗だと聞いていたので日の出の時間の少し前、5時45分にテントから出た
空はピンク色になっていて、もう少しで日の出かなという感じだったのだが、5分経っても10分経っても太陽は姿を見せない 空はなんとなく白んできている え、もう太陽登ってる? 雲の中に隠れているのか

なんとなく腹痛の予兆がある 予兆だけあるが予兆ではどうしようもないのでもう一度寝袋にくるまる ねむる
起きたら大雨 テントがばしばし鳴っている おなかも痛い ちゃんと痛い
そこからはずっとおなかが痛くて瀕死だった わたしは経験があるのでわかります、これは食あたり
さかえに避難してすこし眠った その間に雨の中みんながテントや荷物を片付けてくれたようだった
目が覚めて、シャワーを浴びたらすこしましになっている気がする
今しかないので京都に帰る まだ大雨が降っている おなかをあったかくして帰る

帰り道、カーステレオからムッティーさんの好きなPRINCEを流している 雨の音でかき消される
「この曲一番好きやねんな」
そう言った曲は、他の曲より孤独でさみしいかんじがした

せっかくの大雨なのに、大雨のドライブなのに、おなかが痛くてざんねんだ
家に帰った
塩辛い中華スープとばさばさのパン
砂肝の燻製
同居人は座椅子で眠っている
生活