無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

昨日眠る前、ふと、大人になって花を手折ることがなくなったなと思った
子供の頃は、道端に咲いているたんぽぽや雑草の類の花をよく摘んでいた 今は摘まない なぜだろうと考えてみると、なんとなく痛そうな感じがするからだと思った 摘んだあとじゃまになるからというところもなくはないと思う つまらないとも思うし、思いやりがあっていいとも思う でも気づいてしまったからには、こんど道端で花を見つけてしまったらわたしはそれを摘んでしまうのかもしれない

今日は、押入れを片付けようと思ってやめ、プリンを作ろうと思ってやめ、動画の勉強をしようと思ってやめた
昼はナポリタンを作って食べた 夜は昼の残りのナポリタンを食べた

思い立って掃除機のスイッチを入れると、急にほうほうと空虚な音を鳴らし始めた
このあいだ久しぶりに掃除機を掃除したとき、フィルターのところにみっちり埃が詰まっていてそれを取り除いたことを思い出す すごくみっちりと詰まっていて、これまでこれでよく吸っていたなと感心したものだった
掃除機が、自分が思っているよりずっと体が軽くて空っぽでおどろいているのだと思った 早く解消してあげたい その一心で、私は掃除機にいっしょうけんめい埃を吸わせた 毛玉取り機にも、たくさん毛玉を食わせた