無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

 

20240310日

寝転んで手首を見ていた

とくとくと脈打っている

薄皮一枚の下に虫がいるみたい

といつも思う

この中で蠢いている 気持ち悪いな

でもそうか、蠢きとは生きていることか

温泉で館内をあたたかくしていると、どこからきたのかたくさんカメムシが出てくる

それをペットボトルで掬いとる(カメムシは飛ぶときに一度下に下がるので下から掬って捉えるのがおすすめです、低い位置にいるときにはカメムシの背に布ガムテをぺたっとくっつけて持ち上げ、そのままカメムシ本体には触れずに周りをガムテープで包んで密閉して捨てましょう)のだが、そのうち底にたくさん溜まってゆく

今年は全国的にそうだったようだが、ハチ北はもともとカメムシが多く、ほんとうにほんとうに多い、多い時期だと一日50匹以上がペットボトルに溜まってゆく

そうなるとそこはもう地獄さながら、餓死か共食いかというかんじ

初めはそれぞれウゴウゴ動いているのだが、そのうち一匹一匹と動かなくなりいつの間にかぜんぶ死んでいる

次にわたしが行く地獄はこういう地獄かもしれない

 

ちなみに一度大量にカメムシを殺虫剤でシューしてからはなぜかてんとう虫をよく見かけるようになりました

てんとう虫ってツルッとしてるし子供の頃はかわいい寄りの虫として認識していたが、大量にいるとなんでも気持ち悪いんだよな

でもこの虫たちを見ていると、生きていることは蠢きなんだなとはらに落ちる