無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

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昼夜稽古 
今日は制作室2 違う部屋だ! 製作室1が寒すぎるので、もしかして2はあったかい部屋かも、などと期待したが残念ながら同じスタイルの部屋でやはり寒い 一瞬たりともダウンコートを脱げない 
暖房だか換気扇だかの音がすごくて川のそばにいるみたいだ 

綾子さんが衣装候補で持ってきてくれたワンピースを見て、朗くんは「なんか保育園の衣装みたい」と言った 
「いちおうミナ(ペルホネン)やねんけどな」と綾子さんが応えると、朗くん、「……いいやつやん」 

稽古始まるも、今ぼく集中してない、と朗くん 
台風クラブのライブ映像、星野源のライブ映像、嵐のコンサート映像を立て続けに見て、また台風クラブを見て、「元気でてきた、がんばろー」
伊奈さんかっこいい、伊奈さんかっこいい、とキャッキャしていた

今日も新しいシーンを稽古
傍観したり、加害者になったり、被害者になったり、当事者の隣に立ったり、そういうことが続いていく
争うのなら、どのように生きるか・どのように死ぬか、そういう争いがいいなとふと思う

伊奈さんが、2年前のインタビューで自分が発した言葉のテキストを読んで「道理で言いやすそうやなと思った」と言っていた 本人は、自分が発言したものだということは覚えていなかったらしい
自分の過去の発言(テキスト)と、他人の発言(のテキスト) その実にそんなに差異はなく、それらと今の自分との間にあるものは距離で、その距離を埋めるのにひつようなことは「想像するという作業」

仕事終わりの諸江さんが登場 年始からから2作品の本番を終え、なんとなくひさしぶりの再会 顔が赤い 寒いところから来た人の顔をしている
どことなく疲れた様子だが、それは公演疲れではなくて今日の仕事が大変だったらしい
「ぎっしり」という音にわたしのiPadのSiriがポピン! と反応していて笑ってしまった

朗くんが製作室使用会議に行っているあいだ、暫し休憩
綾子さん、新しいめがねを購入したようで、古いめがねをめちゃくちゃにしたいとのこと
がっつり踏んでました レンズがきれいに割れてご満悦のもよう

予定より遅れて会議から帰ってきた朗くん
公演を行うか、延期するか、中止にするか お客さんを入れるか、配信をするか、しないか 稽古を続行するか、しないか
さまざまな要因があって、さまざまな選択がある 同時期に公演予定だった団体からも、ちらほら中止や延期の声が聞こえてくる
ルサンチカはいまのところ(1月12日現在)、予定通りに公演を行うつもりでいる
稽古再開し、残さんのシーンを作って、今日は終了

朗くん、「今日はそんな寒くなくない?」などと言ってたが、寒くなくはないだろ、どう考えても寒い