無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

 

 

20240320水 晴のち雨ときどき雹 強風、激寒

強風の吹いたあとはかならず救急車のサイレンが鳴る

 

昨日の晩スーパーで買った材料を使って朝まをさんがホットサンドを作ってくれた

トマトとハムとレタスのホットサンド

ワンルームから荷物を持ち出し、キャラバンに積んで、公園へ

晴れている このあと雨予報だなんて信じられない快晴

小屋入り期間中、今日と、本番の後半が雨予報になっている

まをさんが持っていた「韓国のサイダーみたいなもの(サイダーよりもっと甘い)」が日の光を反射してキラキラしていた

自転車で通りかかったおじさんが「このあと雨だよ」と言った

 

きょうははじめて公園で通し稽古をする

私は初見 撮りながら見る

通しがはじまる直前、ぽつぽつと雨が降ってきた 寒い

今回の公演、傘が禁止のためもちろん私たちも傘は差せない

カメラを拭きながら撮影する

 

あるとき鳩やカラスが一斉に飛び立った

それから少しして本格的に雨が降ってきた

雨足はどんどん強まってゆき、通しは中断

「悔しいなー」と朗くん

役者ふたりは急いでキャラバンへ避難

同時に絶対汚れては困るデカい白布を避難させる

 

透け布はすっかり濡れて、布の下に隠された美術を、石舞台を強調している

泥や葉っぱが透け布を

安い木の器からは塗料が流れ落ちて白い布を汚した

鉢植えの植物は心なしか生き生きして見える

 

天気予報を見る 雨は止む予定だ

でもなんにせよこの濡れた布の上で座ったり転がったりの演技はできない

雨に濡れて風も吹いていて、もうとにかく寒くてしかたがないが、役者ふたりに車で温まってもらっているあいだに取り急ぎ朗くんとまをさんと三人で白布、美術を撤収する

びたびたに濡れているのに薄くてしぼれない

そのまま一枚ずつ袋に詰めて、どこにある何枚目の袋なのか書きつける

しぼれないのにまとめて袋に入れると汚水が溜まってゆく

すべての布を袋に詰め終わった頃には雨は止んでいた

 

いったん昼食をはさんで、ふたたび頭から通し直す

また途中で雨が降ってきて、そのうち霰になった もう笑ってしまう

更地にはナポリタンを手で食べるシーンがある

ナポリタンも初めて現物で 手が、くちびるがオレンジ色に

まりなさんはずっと手を拭いている

 

誰も彼も濡れたままで通しを終えた 出演者2人に先に帰ってもらって、ずぶ濡れで撤収

野外って過酷だ

寒さ対策だけ考えてきたが、砂も雨も花粉も日焼けも考えなければいけないことだった

 

天気によって物語の感じ方も本当に違う

晴れだと更地 雨だと荒地

心が荒むからか?