無目的日記昼凪

暖かい日差しの中の海、波ひとつないどこまでも続く平穏な地平線

夢を見た
通っていた中学校の体育館 体育の授業か、部活か、バドミントンをしている
そこへやってきたうさんくさい取引業者、ざっくりとした見積もりを理由に支払いをしぶっているようだった いちゃもんをつけて来る
私たちは感染病のふりをして奴らを早く追っ払おうとするという夢
幸い、この学校にはそう見えてもおかしくない風景があったのだった
そういう夢 学校には雪が積もっていた

ムッティーさんが保健所に電話をしている声で目が覚める
ムッティーさんが事務所にいない隙を見てさくちゃんの入ったダンボールを空ける すこし触る
押すとへこむが戻らない、むくんだ身体のような質感
昨日とは目が明らかに違う
もともと白内障でまっしろな目だったが、こんなにも違うのか

朝、北小路さんがやってきて、犬用のおやつを置いていった
一度帰ってシャワーを浴びて、急いでアイジーに戻る よかった、まだいる
Studio IZは、一階がスタジオ、二階はミーティングスペースのようなフリースペースと事務所になっているのだが、一階のスタジオ内の低音が二階まで響く
ベースの響きに呼応して、事務所内にある機材を載せているメタルラックが唸るのだが、その音がさくちゃんのいびきに聞こえる
冷房の風で紙がカサカサ鳴るのが、さくちゃんがゲージを歩く爪の音に聞こえる

この2ヶ月ほどはずっと調子が悪く、いつ死んでもおかしくないなという感じだったため頻繁にゲージをのぞいており、ことあるごとにゲージを見るのが癖になってしまっているようだった
昼過ぎ、保健所の人が来て、冷凍車にさくちゃんを乗せていった
あの中にたくさんの動物の死体があるんだと思った
台風一過か、ずいぶんと青い空だった

夕方ごろ、スミヤマさんが花を持ってきてくれた 久しぶりにスミヤマさんに会った気がする
この間生まれた娘さんの名前は「さくら」というらしい


夜は20日のKINEMAS配信ライブの実験
配信チームと代理演奏者とVJと私、総勢7人での作業 実際にテスト配信をしてみて、スタジオ内に照明をたき、映像を投影する 感染防止のビニールに映像がめちゃくちゃ映える 当日が楽しみ

仕込み中、演奏待ちで、ベースを抱えてスタジオの外から中を覗いているつっちーさんがポメラニアンの子犬に似ていた