midnight web wave

いつかあの頃になる今のための、真夜中の波です

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通院して、ルサンチカ『GOOD WAR』稽古
今日は劇場で稽古のできる日 スケールが違う、見え方も違う

結局そのシーンはなくなってしまったのだが、とあるシーンの演出を不愉快に感じた
こういう男(限定するが)いるわと思ってしまう 人をナチュラルに下のものとして見てるんだよな 存在として軽視されている感じ
相手に意識的な悪意がない場合ももちろんある
具体的に思い出したのは、子供の頃、同級生の男子にニヤつかれながらからかわれたことや、もう少し成長して、見知らぬ男がすれ違いざまに胸を揉んできたり、抱きついてきたり、そういう通り魔的不愉快な思い出
そのあとシレっとされてもニヤっとされてもムカつくんだよな 苦しんで死ねと思う
考えていて、ああわたしは男に恨みがあるんだなと思って、いや違う、人間に対してだ

稽古中、某新聞の記者さんがいらして取材をしてくれる
朗くん、伊奈さん、綾子さんで写真を撮られる際、
記者の方「ポーズなんですけど、演出してるように……」
3人「「「演出してるように!?」」」
ということがあった 笑った
結局ふつうの集合写真風に直立で並んで撮ることになったが、最終的には「なんかこう、雑談してる風の……」と演出されていた
そこからしばらく、朗くんは取材、伊奈さんと綾子さんは稽古

本番でもなんでもない日の劇場が好きだ なんて特別なんだろう 大きいのも小さいのも
大学生の頃、学校には二つの劇場があって、中でもちいさいほう、ブラックボックスの「studio21」が大好きだった
照明や音響、演技演出、いろいろな授業をstudio21で受けたな 授業発表公演も卒業公演もほとんどがstudio21での発表だった
本番の日の劇場は、緊張感があって、しゃんとしていて、よそゆきの顔をしている
でもそれ以外の劇場は、ぽかんとしていて、脱力していて、どこかだらけた顔をしている
弛緩した劇場に足を踏み入れること なんて特別なんだろう たぶんずっと好きだな

今回本番の舞台となる京都府立文化芸術会館は、規模としては大きめだし、しっかりとプロセニアムアーチのある劇場なのだが、公演でない日の劇場はやっぱり少しだらけているように見える

劇場から洋室Bに移動して、しばし休憩
昨晩はこたつで寝ちゃった諸江さん登場 諸江さんがくると稽古場の雰囲気が明るくなる

一等賞のポーズ、彼方のポーズ、宝物のポーズ
ネスのポーズ、どせいさんのポーズ、ギークのポーズ

残さんのシーンはとても重要
徐々にでき上がってきている感じがある

いつもより少し距離をとって、一度マスクを取って稽古してみる
「顔が見える」ということがなんだかふしぎだ
ずっとマスクをしていると、マスクの中の表情筋はどんどん弱りそうだし、それより上の露出している部分、目や眉周りの表情筋は発達していくのかもしれない

幽霊って成仏すべきなのか それともずっと「あの日」にいるが幸せなのか
最後、幽霊=「あの日」をどう扱いたいのかがラストのあり方につながる気がする


同居人が風邪をひいているらしく、なるほど風邪の人の匂いがする
早く治って欲しいので生姜たっぷりのあんかけうどんをふるまったらとても喜んでくれて(同居人に何か振る舞うのはこの半年ほどでわずか二度程だ)、料理しよ、するべき、とおもった